2012/03/02 ビッグデータ活用とコミュニケーション進化が軸となる「未来社会」の展望

IT技術の発展による「未来社会」とはどんなものだろうか?

 

NTTデータ 代表取締役副社長執行役員の岩本敏男氏は、「IT技術の三大要素であるネットワークとストレージとCPUが、飛躍的にその性能が向上した結果、人・企業・社会が大きく変革しました。企業は、多様なユーザーの要求にリアルタイムで応えるよう要求されるようになり、そして、製品やサービスだけではなく、知識やノウハウを多くの企業が消費者に提供することで収益を得るようになるでしょう。個別のニーズに合わせたサービスが提供されるようになります」と言います。

 

具体的には、二つの大きな変化があると言います。1つめは、ビッグデータを活用したビジネスアナリティクスが発展することです。2つめは、IT技術を活用したコミュニケーションの高度化です。

 

1つめのビックデータの活用には、ICカードなどから得られる交通情報や購買情報などをデジタル化し、超巨大なデータとして処理されるようになったこと(ライフログデータ)と、これまで得られなかったデータをセンサー技術で獲得できるようになったこと(センサーデータ)の2つが大きな変革です。

 

2つめの、センサーデータから得られるビッグデータの活用例としては、」があります。橋に設置したセンサーで、橋梁の溶接部分にかかる圧力や橋梁各部の振動データなどがリアルタイムで管理センターに送られ、継続的に橋の状態を監視しています。災害時の異常発生も即時に検知し、車両通行状況の解析によって、点検・補修の優先度検討などを支援するシステムです。さらに、岩本氏は、「『』で集積され処理されるデータは、長年蓄積されればされるほど、高度な知見を生み出します。ベテランの監視員、管理者が暗黙知として持っている橋梁に関する知見と合わせれば、経験の浅い人にも活用できる形式知となる」と言っています。言い換えれば、ビッグデータが最も重要なのは、処理したデータをいかに知見として役立てるかということです。つまり、アナリティクス(解析)が重要になり、IT技術が発展した未来社会では、アナリティクスがさまざまなバリューを生んでいくのでしょう。

 

橋梁モニタリングシステム「BRIMOS」は、2012年2月12日に開通した東京ゲートブリッジにも導入されており、最新のIT技術で橋を管理しています。IT技術の発展による未来社会の縮図が示されていると言っても過言ではないのでしょうか。人間の経験の積み重ねによる叡智とコンピューターよるデータの分析の2つの知見の融合が、未来社会をより便利にしてくれることは間違いなさそうです。

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